子育て

女性と子供の防災、これだけは備えておきたい地震対策アイテム

夏休みに、自治体主催の防災講座に行ってきました。

この講座は、小学生の子どもと保護者を対象にしたもの。

子どもたちが作った箱庭で液状化現象を実験したり、地震シミュレーターで震度7を体験したり、家具転倒防止のグループワークをしたり・・・と非常に勉強になりました。

そこで今回は、女性と子どもの目線から防災を考えていきたいと思います。

阪神淡路大震災、中越地震、東日本大震災、熊本地震等々、日本は常に大地震の危機にさらされています。

私の義母や従姉妹は阪神淡路大震災で被災し、私自身、東日本大震災で帰宅困難者となりました。

大きな地震が起きた時、女性と子どもはどのように行動すべきか。

そして、地震に備えてどんな準備をしておくべきか。

知っていると便利な防災対策・救助方法なども交えて、お伝えしていきます。

地震のために「女性」が備えておきたい物とは?

地震が起き、ライフラインが止まったり避難所生活を送ったりするようになると、女性は思わぬ不便を強いられます。

男性にとっては「えっ? そんなこと?」と思うようなことでも、女性にとっては大問題。

精神的にブルーになると抵抗力が落ち、病原菌が蔓延する避難所などで病気にかかりやすくなり、さらに過酷な状態になります。

被災した時、女性ができるだけ快適に過ごすためには、どんな備えが必要なのでしょうか。

簡易トイレや非常食など防災グッズは色々ありますが、特に「女性に必要」という観点でピックアップしてみました。

何はなくとも水!最低9リットルは準備しておこう

義母が阪神淡路大震災で被災し、とにかく痛感したのは「水」の大切さだそう。

以来、義母は常に水を大量に備蓄しています。

一般的に、災害時に必要な水の量は「大人1人につき1日3リットル」を「3日分」。

すなわち9リットルは備蓄しておくよう勧められています。

9リットルと聞くと多いように見えますが、実はこれ、「最低9リットル」という意味

飲料水としてももちろん、トイレでも必要となるので、大人1人で9リットルでも最低限の量なんです。

被災した方の話によると、緊急時でも「トイレの水を流せない」というのはものすごく恥ずかしい気持ちになるのだとか。

使ったトイレットペーパーを見られるのが嫌で、ビニール袋に使用済みのトイレットペーパーを入れて持ち帰ったという話も・・・。

海外で、トイレの水を流さない国などもありますが、旅行は終わりが見えるもの。

でも災害での避難生活は、「いつまでこんな思いをしなければならないのか」と出口が見えません。

それだけに「毎日、恥ずかしい思いをする」というのは、大変なストレスになるのです。

水はいくらあっても足りないかもしれませんが、大人1人につき最低9リットルは準備しておきましょう。

参照: http://www.city.yokohama.lg.jp/suidou/kyoku/torikumi/anshin-oishi/saigai/pdf/saigaipamph-p02-03.pdf

参照: http://www.ai21.net/bousai/sonae/infra/

水を使わない洗剤・消毒グッズ

水のいらないシャンプーや消毒ジェル、除菌ウェットティッシュ、体ふきなどはとても重宝します。

阪神淡路大震災に遭った義母も、「水を使わないシャンプーは絶対にいる!」と言っています。

水のいらないシャンプーや体ふきは、自分や家族が病気になった時にも使えるので、家に常備しておくと良いですよ。

わが家は子どもがマイコプラズマ肺炎になった時、なかなかお風呂に入れなかったため、水のいらないシャンプーや体ふきで毎日子どもの体を洗いました。

日頃から使い慣れておくと、「いざ!」という時にすぐに使うことができるので、家族が病気やケガをした時などに務めて使うようにしましょう。

歯磨きシートを用意しておくのもよいですよ。

生理用品・パンティライナー

阪神淡路大震災で被災した従姉妹によると、生理用品は1周期分用意しておけば、ひとまず大丈夫とのことです。

また、生理中でなくてもパンティライナーがあると非常に便利です。

被災地では水が非常に貴重になるので、洗濯はできるだけ避けたいところ。

パンティライナーを用意しておけば、下着を洗わずにすみます。

パンティライナーは旅行の時などにも重宝するので、こちらも日頃から使い慣れておくとよいでしょう。

生理用品やパンティライナーは、当面の分だけ準備しておけばよいですが、できれば少し多めに用意しておきましょう。

被災した時はお互い助け合うことがとっても大事。

少し多めに用意しておくと、他の女性を助けることができます。

互いに助け合う空気が生まれると、避難生活の質が格段に上がり、被災者たちの健康状態も良好に。

精神面と健康面、両方が良くなると復興も早まります。

大判ストール

1枚持っていると、様々な場面で活躍!

着替えの時の目隠しになりますし、防寒にも使えます。

荷物をまとめて運ぶ際にも、風呂敷のように使えて便利です。

ブラトップ

女性は男性に比べて、下着なども多くなりがち。

ブラトップを準備しておけば、トップスの下着が1枚ですみ便利です。

また、洗って干す際も、デコラティブな下着に比べて恥ずかしさが軽減されます。

リップクリーム・ハンドクリーム

避難所生活を送っていると、どんどん肌が乾燥してきて憂鬱になってくるそうです。

刺激のないタイプのリップクリームを持っていると、唇はもちろん目元などにもチョコッと塗ることができ、がぜん快適になるとのこと。

また被災すると、段ボールなどを扱う機会が増え、手が非常に荒れます。

ハンドクリームが1つあると、手荒れや擦り傷・切り傷を防ぐことができます。

職場には長袖シャツ・ロングパンツ・ソックスとスニーカーを!

私の義姉は東日本大震災で帰宅困難となり、自宅まで6時間歩いて帰りました。

それ以来、義姉は職場にスニーカーを置いているそうです。

ヒール靴をはいていたら「ヒールを折って歩け」というアドバイスもあるそうですが、ヒールが折れた靴で歩くのは「はっきり言って無理」とのこと。常に、歩きやすい靴や服を準備しておきましょう。

震災が起こるたびに、女性の苦しみがなかなか理解されない現実に驚かされます。

生理用品の配布が後回しにされたという報道を聞くと、女性として憤怒と悲しみを覚えます。

私たち女性自身が、自分や、他の女性を助けられるよう準備をしておくことが大切なんですね。

子供を地震から守るためには?

小さい子どもがいる家庭では、地震から子どもを守ることも考えなくてはなりません。

子どもの命を守るために、親子で心がけたいことを調べてみました。

乳幼児の避難は抱っこひもで!

災害が起きると、まずベビーカーは使えないと思った方が良いそうです。

落下物などで足元が悪く、エレベーターが止まることも多いので、ベビーカーでの移動はほぼ不可能になります。

乳幼児の避難は、基本的に抱っこひもで行ないましょう。

なお、地面にガラス片などもあるので、抱っこで逃げる場合でも必ずお子さんに靴を履かせましょう。

子どもが小学生以上の場合は、集まる場所や連絡方法を決めておこう

子どもが小学生以上になると、登下校や習い事、友だちの家に行くなど1人で外出するようになります。

そんな時に地震が起きた場合に備え、あらかじめ家族の集合場所を決めておきましょう

  • 近所の公園
  • お子さんの通う小学校の校庭・門

などと決めておくと安心です。

習い事先によっては、レッスンの最中に地震が起きた場合の避難場所が、決められていることもあります。

うちの子が通う算数塾は、通っている小学校に近いため、災害時には小学校に避難するよう決められています。

家族の間で決めた集合場所、そして習い事先で指示されている避難場所などは、家族全員で把握しておきましょう。

どうしても集合場所に行かれそうにない場合を考えて、あらかじめ連絡方法を決めておくことも大切です。

災害用の伝言ダイヤルやメール、ツイッター、ガムテープに油性マジックでメモを残すなど、避難場所を伝える方法を家族で考えておきましょう。

なお、災害時は携帯電話がつながりにくくなります。その時のために、公衆電話の場所やかけ方を子どもに伝えておきましょう。

公衆電話は災害時優先電話という特徴を持っており、災害で回線が込み合った時でも通信規制の対象外に。

携帯電話より優先的につながるようになっているので、「いざ」という時には利用したいところです。

防災ピクニックに出かけよう

阪神淡路大震災が起きた後、あるお笑いコンビが漫才で「役所の前で避難生活をするのなら、これから時々、役所の前で1週間ぐらい過ごしてみるってのはどうか」と言っていました。

その時には「まあ、不謹慎な」と思いましたが、今考えると「あながち間違ったことを言っているわけではないな・・・」と感じます。

日頃から、災害に遭ったことを想定したピクニックやキャンプをしておくと、危機回避能力が非常に鍛えられるそうです。

親子で非常食を食べ、サバイバル技術を学びながら宿泊生活をしてみる。

そんな「防災ピクニック」や「防災キャンプ」を、親子で実践してみてはいかがでしょうか。

大地震が起きた際に落ち着いて行動することができ、避難所での生活もがぜん違ってきますよ。

街を探検しよう

普段から親子で街を探検し、危険な場所や安全な場所を把握しておきましょう。

たとえば、いつも通っている道に重い物が積み上げられていたり、崩れそうなブロック塀があったりしませんか?

通学路や、子どもが遊びに行く道に、そのような物がないかを親子でチェック!

地震が起きた時に、どこを歩くと危ないか、どこなら安全かを親子でじっくりと観察しておきましょう。

子どもにはホイッスルを持たせよう

親子の防災講座に行った時、お土産にホイッスルをいただきました。

職員の方の話によると、助けを呼ぶ際、声では限界があるとのこと。

特に子どもだと声も小さいですし、喉もかれて体力も消耗してしまいます。

ホイッスルなら小さな力で大きな音を出すことができるので、助けを呼ぶ際には活躍します。

不審者対策にもなるので、日頃からランドセルにつけておいても良いでしょう。

家族みんなで、家具の転倒対策をしよう

子どもと一緒に参加した防災講座で、職員の方が特に力を入れていたのが「家具の転倒防止対策」。

実は地震の際、家具の転倒でケガ・死亡をする方が非常に多いんです。

阪神淡路大震災では、ケガをした人の半数が家具の転倒によるものだったそうです。

参考: https://www.pref.shizuoka.jp/bousai/e-quakes/manabu/column/documents/column_06.pdf

家具の転倒防止に必要なものは、

  • L字金具
  • 突っ張り棒
  • 開き戸が開かないようにするストッパー
  • テレビやキャビネットなどを支える固定用ジェル・滑り止めシール
  • ガラス飛散防止フィルム
  • 食器棚に敷く滑り止めシート

等です。

特に見落とされやすいのが、「開き戸が開かないようにするストッパー」。

家具そのものを支えることには気がついても、引き出しや扉が開いて中の物が飛び出してくることは忘れがちです。

実はわが家は、東日本大震災でかなり揺れたにも関わらず、食器が1枚も落ちませんでした。

それは、阪神淡路大震災に遭った義母のアドバイスのおかげ。

義母の薦めで、わが家では食器の下には全て滑り止めシートを敷いていたんです。

また、キャビネットの扉も空かないようにストッパーをつけていたので、棚の物が落ちてくることもありませんでした。

震災後、ゴミ収集場に割れた食器が大量に捨てられていましたが、わが家は割れた食器ゼロ。本やDVDも落ちてきませんでした。

滑り止めシートや、開き戸が開かないようにするストッパーは絶対にお薦めです!

知っていると助かる、防災のちょっとした知恵

地震が起きたときのために、知っておくとちょっと便利な知恵をご紹介します。

人を運ぶときは、頭を常に上にする

防災講座で、毛布1枚で人を運ぶ方法を習いました。

色々な包み方・運び方がありましたが、必ず守ることは「頭を地面に置いていかない」こと。

持ち上げる時は必ず頭から持ち上げ、下ろす時は足から下ろします。

また、運んで歩く時には必ず進行方向に足を向けた状態で運びます。

頭から運ぶと、運ばれる人が進行方向を見ることができず不安になってしまいます。

足から運ぶと進行方向が見えるので、運ばれる人が安心します。

  • 「頭は地面に残さない」
  • 「進行方向が見えるように運ぶ」

一言で「助ける」と言っても、やり方によって効果は大きく違ってきます。

ただ助けるのではなく、助けられた人が安心できるように助けることが、とても重要なんです。

新聞紙でスリッパを作ろう!

防災講座で、新聞紙スリッパというものを作りました。

新聞紙,スリッパ

新聞紙1枚でできるスリッパで、これは優れもの!と思いました。

職員の方の話によると、避難所は体育館等の場合が多いので、足元が非常に冷えるとのこと。

足元が冷えると抵抗力が弱まり、避難所でインフルエンザなどが大流行してしまいます。

この新聞紙スリッパは簡単にできるので、自分の分だけでなくお年寄りの方の分なども作って差し上げると、大変喜ばれるそうです。

新聞紙をさらに半分にすれば、子ども用も作れますよ。

新聞紙,スリッパ

新聞紙は防寒性が高いので、体に巻き付けても良いそうです。

防災グッズのひとつとして、新聞紙も準備しておきたいですね。

さいごに

大地震は他人事ではないと思いつつも、つい怠りがちな防災対策。

心のどこかで「自分は大丈夫」などと思ってしまいます。

でも明日、いや今日にでも大地震に遭い、当たり前の生活ができなくなるかもしれません。

防災グッズの準備はもちろん、家具の転倒対策や整理整頓、非常食の試食、地域の避難訓練の参加など、「その時」に向けて心も体も備えておきたいですね。

自分に余裕があれば、他の人を助けることもできます。

お互い助け合うことが避難生活の質を高める・・・それを旨にして、常日頃から防災対策に務めておきましょう。

-子育て

© 2020 主婦の窓口 Powered by AFFINGER5