「ちょっとお茶でも読みながら本を読みたい気分・・・。」
でも込み入った本を読むには時間もないし気合も足りない、そんな時は気楽に読めるエッセイ漫画はいかがでしょうか?
仕事・育児に忙しいあなたにでも隙間時間でさらっと読めるオススメのエッセイ漫画をご紹介します。
Contents
第五位 わたなべぽん「やめてみた。本当に必要なものが見えてくる暮らし方、考え方」
「モノ」は減らしたけどまだまだスッキリしたい!という断捨離マニアの方にもオススメ!
日々の暮らしで当たり前にしていることをやめてみたら意外と大丈夫だった、というアレコレを紹介している漫画です。
断捨離の流行もあって、「手放してすっきり暮らす」系の本が最近多く見られますね。「モノ」だけではなく今まで当然だと思っていた「考え方」も、手放すことで楽になったという作者の経験談を紹介しています。
作者が自宅で仕事をしているので、子持ち兼業主婦の私には実践は無理だなーという内容もあるのですが、「当たり前にやっている事、考えている事をやめてみる」という考え方は、日々の生活や人間関係の中で行き詰ったりした時に有効だなと思いました。
特に、人間関係で、ある時には苦手だった人に、相手や自分の状況が変わった時期に会ってみると意外とうまく付き合えるという話は、「合わない人、もしくは合わなくなってきた人とはもう深く関わらない方針」の私には新鮮でした。
確かに特に女性は、キャリアや子育て、介護なんかが絡んでくると、その時々で同じ状況の友人と付き合うことで、苦楽と分け合うことが出来るので、自分の状況次第で重きを置く友人が変わるというのは納得のいく話ですね。
「モノ」は減らしたけどまだまだスッキリしたい!という断捨離マニアの方にもオススメですよ。
第四位 たかぎなおこ「ひとり暮らしな日々。」
食べ物系のエッセイが好きな方も楽しめる!
作者がイラストレーターを目指し、単身上京してひとり暮らしを始めた頃の貧乏暮らしを描いたエッセイ漫画です。
結婚するまで実家暮らしだった私は「ひとり暮らし」というものにいまだに憧れています。その実態が描かれているので、私には楽しく読めました。ワンルームでユニットバス、ベッドの上で一日中過ごせる狭さ、狭さゆえの工夫など、ワクワク要素がいっぱいです。
引越当初の親元が恋しい気持ちとか、宅急便のお兄さんに部屋の中が丸見えで恥ずかしいとか、現在ひとり暮らし中や、昔ひとり暮らししていたという方にも、共感するところが色々あります。
物件探しのこだわり所なども詳しく書かれているので、これからひとり暮らしをする方にも参考になると思いますし、ひとり暮らしを不安に思っている方の心細さを和らげてくれる本だと思います。
作者のたかぎなおこさんは「食べ物」を描くのもとても上手で、ひとり暮らしの節約料理なども紹介されています。食べ物系のエッセイが好きな方も楽しめますよ。
第三位 高田かや「カルト村で生まれました。」
深く考えず未知の世界に触れることができる、楽しい読み物!
作者は、かろうじて学校には通うものの、閉鎖的なカルト村で生まれ育ちました。そこでの経験をエッセイにした漫画で、カルト村での主に幼少期~小学校くらいまでの話がメインです。
このエッセイは評価が分かれると思います。正義感の強い方、子供が好きな方には向いていないかもしれません。というのも、このカルト村の子供の生活が過酷なのです。
一日二食(しかも一食は学校の給食)、野菜や家畜の世話などの仕事に追われ、世話係の機嫌により体罰や罵詈雑言何でも有り、自由になるお金や時間がなく、いつも飢えていて空腹で倒れるわ拾い食いするわで、とても平成の子供とは思えない日常を送っているのです。
何より私が違和感を感じたのは、親や兄弟と一緒に暮らせないということです。私には今4歳の娘がいますが、一緒に暮らせないという状況が想像できないくらい可愛くてなりません。
子供を持つ親なら誰もが同じだと思うのですが、あえて子供を手放して(月に1度くらいの頻度では会えるようですが)カルト村に居ようと思う親の心理が全く理解できません。しかも子供が自分の見ていない場所で飢えていたり暴力をふるわれているのです。
そんな子供に対する扱いにモヤモヤしてしまう方には不向きですが、作者は深刻な感じで描いておらず、絵柄もかわいらしいので、深く考えずに未知の世界に触れる目的で読めば、楽しい読み物ですよ。
第二位 雁須磨子「カリスマ探訪記」
短い話をたくさん読みたい方にオススメ!
漫画家の作者が、「カリスマ」になるべく、「カリスマ」な人に会いに行ったり、色々な体験をエッセイ漫画にしたものです。「どこがカリスマ?」というのも混ざっていますが、それはそれで面白いです。
「パタリロ!」の作者、魔夜峰央さんや、今や有名人のマツコデラックスさんなんかも出てきます。私でも分かる有名人もいれば、うさんくさい占い師もどきのオッサンがいたり・・・人に会いに行くだけでなく、ホットヨガや断食や滝行に挑戦してみたりと読み応えのある一冊です。
滝行などは、私は一生やらないだろうなあと思うのですが、人がやっているのを見ると楽しそうに見えるから不思議ですね。やる気満々!という姿勢で臨んでいないのも共感ができていいです。
一話一話が短くて、内容がぎゅっと詰まっているので、短い話をたくさん読みたい方にオススメです。
第一位 二ノ宮知子「おにぎり通信」
子育てに関わったことのない人でも楽しめるマンガ!
「のだめカンタービレ」の作家、二ノ宮知子さんの子育てエッセイマンガです。
母親が有名マンガ家で稼ぎ頭という状況なので、忙しい母親に代わって父親が家事育児をすべて担っています。
二ノ宮さんのダメ母親っぷりを面白おかしく描いたもので、特に私が驚いたのは、あの過酷な「2、3時間おきにミルク」の乳幼児期に、起きてミルクをあげたりオムツを替えたりしていたのが父親の方だった(母乳はほとんど出なかったため)という事実です。
うらやましい!の一言です・・・いえ、勿論その分仕事が大変なのでしょうが・・・。
また、親がダメだと子供がしっかりするということで、二ノ宮さんの長男は3歳にして一人で寝に行くとか・・・! うちの娘4歳ですが、添い寝で時に1時間以上粘られますよ!何もせずに娘が寝入るまで1時間以上横たわって耐えるだけのあの拷問が不要だなんて!うらやまし過ぎる!
そんな規格外の育児ですが、子育ての楽しさや大変さはどこも同じ。子育て中や子育て経験者が共感できる楽しいエピソードがいっぱいです。
二ノ宮さんの描くマンガですから、子育てに関わったことのない方にも楽しめるマンガですよ。
まとめ
エッセイ小説は昔から数多くあったと思いますが、最近は読みやすいエッセイ漫画がヒットして、本屋の店頭にもたくさん並ぶようになりましたね。
ジャンルも多種多様で、ダイエットやら旅行やらグルメやら選びたい放題で迷ってしまいます。 ただ、さらっと読めてしまうエッセイ漫画は、ページ数や価格の割に内容が薄いことも多くすぐに飽きてしまうものも多々あります。
ジャンルにこだわらずにとりあえず色々読んでみて、手元に長く置いておきたいなーと思えるようなエッセイ漫画に出会えるといいですね。