子育て

風疹大流行の兆し!妊婦さん・妊娠を望む女性が気をつけることは?

2018年、風疹が大流行の兆しを見せています。

今年の患者数は、8月28日の時点で184人。

参考:風疹さらに拡大 患者数184人、すでに昨年の2倍に

すでに2017年の患者数の2倍にのぼっています。

そこで気になるのが赤ちゃんへの影響。

2012年〜13年の風疹流行時には、45人の赤ちゃんが先天性風疹症候群に。

参考:風疹、関東中心に流行の兆し 妊婦の家族、予防接種を

そのうち11人の赤ちゃんが、先天性心疾患などで死亡しました。

風疹は思っている以上に、恐ろしいものなんです。

「子どもがほしいけど風疹が心配。妊娠前にやるべきことは?」

「現在妊娠中。血液検査で抗体が低いって言われたけど・・・」

風疹の流行は、「妊娠を望む女性」「妊娠中の女性」にとって非常に不安なもの。

どうすれば、妊娠中の風疹をなるべく防ぐことができるのでしょうか。

そしてもし感染してしまったら、どうすればよいのでしょうか。

今回は、女性にとって見過ごすことができない「風疹」について考えていきます。

妊娠中に風疹にかかると、赤ちゃんにどんな影響があるの?

風疹はたいてい自然に治る病気で、それ自体は命にかかわるようなものではありません。

ただ怖いのが、先天性風疹症候群。

妊婦さんが妊娠20週頃までに感染すると、胎児が風疹ウイルスに感染。

何らかの障害をもつ赤ちゃんが、生まれる可能性が高まります。

参考:風疹流行の兆しあり!

具体的な影響とは?

先天性風疹症候群の三大症状は「難聴」「先天性心疾患」「白内障」。

そのなかでも特に多いのが「難聴」。

参考:難聴の出現率

1964年、東京オリンピックの年に沖縄で風疹が大流行し、1年で先天性風疹症候群の赤ちゃんが400人以上出生。

その子供たちが中学生になった段階で、沖縄に聾学校が設立されたほどです。

参考: 沖縄での風疹流行の歴史

なぜ難聴が多いかと言うと、「ウイルスの影響期間が長い」から。

心疾患や白内障はたいてい、妊娠3ヶ月以内に感染した場合に限られます。

しかし難聴は妊娠3ヶ月以降に感染した場合でも、発生する可能性が高いんです。

その他「先天性風疹症候群」で起こる症状は、発育の遅れや小眼球、糖尿病など。

心疾患や肺炎などで、生後1年以内に亡くなる乳児も少なくありません。

 

先天性風疹症候群が出る割合は?

赤ちゃんが先天性風疹症候群になる確率は、妊娠初期ほど高くなります。

妊娠1ヶ月(4週)で感染すると、確率は50%以上。

その後は徐々に下がり、2ヶ月(5〜8週)で35%、3ヶ月(9〜12週)で18%、4ヶ月(13〜16週)で8%程度に。

妊娠20週以降になると、ほぼ可能性はゼロになるとされています。

参考:先天性風疹症候群とは

風疹にかかると、どんな症状が出るの?

では風疹にかかると、どんな症状が出るのでしょうか。

医師に早めに相談するためにも、具体的な症状を知っておきましょう。

風疹の症状は、発熱・発疹・リンパ節(耳の後ろ等)の腫れ・関節痛・目の充血などがあります。

ただし「今、症状が出ていないから安心」と思うのは禁物。

風疹は潜伏期間が長く、感染してから2〜3週間してから症状が出現するといわれています。

また感染しても症状が現れない「不顕性感染」の人も、15%〜30%存在します。

つまり「妊娠中に風疹にかかった覚えがないのに、赤ちゃんに先天性風疹症候群が起こる」という場合も十分考えられるんです。

妊娠前にできることは?

ではどうすれば、「先天性風疹症候群」を防ぐことができるのでしょうか。

そのためには、「妊娠中は風疹にかからないこと」が何より大事。

具体的な予防策を考えていきましょう。

何はなくとも予防接種

妊娠前なら、まず必ずやっておきたいのが「予防接種」。

妊娠したら予防接種は受けられないので、「妊娠を希望している段階」でワクチンを打つのが重要です。

風疹はワクチンを1回うてば、約95%を予防。

2回接種すれば、約99%予防できると言われています。

なお「中学生の頃、1回接種したから大丈夫」などと思うのは危険。

1回だけだと抗体が十分作られず、感染してしまうことがあります。

風疹の予防接種は、できれば2回受けるのが望ましいです。

また「子どもの頃、風疹になったから大丈夫」と思い込むのも、非常に危険。

実は「風疹と思っていたら違う病気だった」「親の勘違いだった」という場合が、とても多いんです。

記憶に頼らず、予防接種を2回受けるのが最適です。

なお、予防接種後は最低2ヶ月は避妊しなければなりません。。

そう聞くと、「避妊の期間がもったいないから予防接種を受けない」と考える人がいます。

でもそれは絶対NG。

その「たった2ヶ月」が「お子さんとあなたの一生」を左右します。

妊娠を望んでいる場合は、ぜひ風疹の予防接種を受けましょう。

予防接種の費用は、自治体が助成してくれる場合があります。

お住いの役所に問い合わせ、費用を確認してみましょう。

旦那さんに予防接種を受けてもらおう

実は今、いちばん風疹にかかりやすいのが「働き盛りの男性」。

風疹患者の大半は30代〜50代の男性なんです。

参考:風疹にかかりやすい男性の年齢

特に昭和54年4月1日以前に生まれた男性は要注意。

その年代の男性は、風疹の予防接種を一度も受けていません。

またそれ以降に生まれた人でも、誕生日が平成2年4月1日以前なら注意。

接種を受けている回数は1回のみ。

抗体が十分つくられていない可能性が高いです。

風疹は非常に感染力が高いため、家族がかかると高確率で感染します。

予防接種は、ぜひ夫婦一緒に受けましょう。

参考:厚生労働省

参考:2012~2014年に出生した先天性風疹症候群45例のフォローアップ調査結果報告

抗体検査を受けるのもおすすめ

風疹の予防接種を受ける前に、抗体検査を受けるのもおすすめです。

抗体検査は採血だけでOK。

結果が「陰性」、あるいは「陽性」でも「EIA8.0未満」といった場合はワクチン接種を。

HI法で「8倍未満」、「8倍・16倍」という場合もワクチンを接種しましょう。

32倍と判定されれば、風疹の抗体は十分あることになり、まず安心といえます。

画像

(※画像は、私の抗体検査の結果。

32倍とされています。

産婦人科の医師に「風疹の抗体が十分ついているから大丈夫」と言われました。

医師の言葉どおり、妊娠中に風疹にかかることはありませんでした。)

風疹の抗体検査は、妊婦検診の血液検査でもわかります。

ただ妊娠した後だと、万が一「抗体が不十分」とわかっても予防接種を受けられません。

妊娠前に「抗体が低い」とわかれば、予防接種が可能。

先天性風疹症候群を防げる確率が上がります。

妊娠を望むなら、ぜひ抗体検査を!

自治体で行なってくれる場合もあるので、お住まいの役所に問い合わせてみましょう。

妊娠判明!風疹予防のためにできることは?

妊娠がわかると、風疹の予防接種はできません。

特に妊娠判明後の血液検査で「抗体が低い」と言われたら、不安でいっぱい。

どうすれば、風疹を予防することができるのでしょうか。

不要な外出をしない(特に初期)

妊娠後、風疹の抗体が低いとわかったら、なるべく外出を控えましょう。

特に初期は、不要不急の外出は避けて!

通勤などやむを得ない場合を除き、外には出ないようにしましょう。

特に人ごみは、感染する確率が跳ね上がります。

買い物はネットスーパーなどですませましょう。

マスク・手洗い・うがいを徹底しよう

風疹は飛沫感染するもの。

咳やクシャミですぐに感染してしまいます。

外出時や職場では、必ずマスクを着用。

帰宅したらすぐに、手洗いとうがいをしましょう。

なお、マスク・手洗い・うがいだけで予防できるわけではありません。

予防するには、やはりワクチン接種がいちばんです。

同居家族に予防接種・風疹対策をしてもらおう

風疹予防は、「身近な人が罹患しないこと」が非常に重要。

家族が風疹に感染すると、すぐに妊婦さんに感染してしまいます。

パートナーや両親など、同居家族が予防接種を二度受けていない場合は、必ず受けてもらいましょう。

また胎児のお兄ちゃん・お姉ちゃんが感染源となる場合もあります。

妊娠中は、上のお子さんの手洗い・うがいなどを徹底。

保育園・幼稚園、学校などで風疹の子がいないかどうかなど、情報収集も大切です。

出産後、予防接種を受けよう

風疹の抗体が低いママは、出産後、必ず予防接種を受けましょう。

そうすることで、安心して次の出産に臨めます。

「第一子の時に大丈夫だったから・・・」と思い油断すると、第二子の時に先天性風疹症候群を起こす可能性があります。

実はそれで後悔しているお母さん、とても多いんです。

無事に出産したら、次の出産に備えるためにも予防接種を受けましょう。

もし妊娠中に風疹にかかってしまったら・・・?

まずは産婦人科に「電話で」相談を

妊娠中「何だか体がだるい」「顔や腕に発疹が?」「首にグリグリがある」「関節が痛い」・・・そんな症状が現れたら、風疹かもしれません。

風疹は感染力が高いので、どんなに気をつけても「完全に防ぐ」ことはできません。

もし「風疹!?」と思ったら、すぐにかかりつけの産婦人科に「電話で」相談を。

いきなり病院に行き、他の妊婦さんに感染させたら大変です。

必ず「電話で」相談しましょう。

その後、産婦人科医に紹介された皮膚科や内科へ。

「風疹」と確定したら、かかりつけの産婦人科医に相談し、風疹の相談窓口に問い合わせます。

風疹は、各地区に「風疹り患妊婦二次相談窓口」というものが設けられています。

そこに相談し、指示・判断を仰ぎましょう。

心配なら羊水検査も

「妊娠中に風疹に感染。産もうかどうか悩んでいる・・・」

そのような場合は、羊水検査を受けてみてはいかがでしょうか。

妊娠中に風疹にかかったからといって、必ず先天性風疹症候群が起こるわけではありません。

母親が風疹にかかっても胎児に感染しないこともあり、また胎児に感染しても障害が全く起こらない場合もあります。

「風疹になってしまったから、もう産めない!」と悲観し中絶するのは・・・あまりに辛いですよね。

羊水検査を受ければ、胎児へのウイルス感染の有無が判明。

大切な命を守ることができます。

なお、羊水検査で流産をする場合もあります。

参考:先天性風疹症候群…羊水遺伝子検査で診断

検査を受けるか否かは、慎重に判断することが必要です。

風疹は年々患者数が増加。

感染力が強く、定期的に大流行するので注意が必要です。

「子どもがほしい」と思っている女性は、必ず夫婦で抗体検査と予防接種を。

妊娠中はマスク・手洗い・うがいなどを心がけ、なるべく風疹を防ぎましょう。

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