子どもの「なぜ? どうして?」攻撃。疲れを知らぬエンドレスぶりに「イライラ、ウンザリ」というママも多いのでは?
私も子どもの「なぜなぜ期」には、心底疲れた経験が。寝てからも「なぜ夜は暗いの?」「なぜ鏡に顔が映るの?」「さっきまでの自分はどこにいったの」等々、「なぜ」は続くよどこまでも。科学から哲学までとめどなく続く「なぜなぜ攻撃」に、発狂しそうになりました。
でもこの「なぜなぜ期」、考え方を転換したら、あら不思議。イライラがスッと無くなり、育児が楽に。さらに「子どもを伸ばす対応法」を知ったら、子育てがグングン楽しくなってきたんです。
そこで今回は「子どものなぜなぜ期・究極の対応法」を紹介。
イライラが消えて、子どもが伸びる「5つのコツ」を解説します。この記事は、こんな主婦におすすめ!
- 子どもの「なぜ? どうして?」にイライラ、ウンザリしてる人。
- 「子どもを伸ばす対応法」を知りたい人。
- 子どもの「なぜ? どうして?」に答えてくれる本を知りたい人。
あなたも子どもも幸せになる「なぜなぜ期克服・5つのコツ」、さっそく見てみましょう。
「なぜなぜ期」克服、子どもを伸ばす「5つのコツ」とは?
では早速「子どもを伸ばす『なぜなぜ期』対応法・5つのコツ」を解説。
「なぜ? どうして?」にイライラしてるママさんは、ぜひじっくり読んでみてください。
【1】「質問」という行動自体を褒める
お子さんが「なぜ? どうして?」と言ってきたら、「質問してきたこと自体」をたっぷり褒めましょう。
「なぜ? どうして?」は、知的好奇心が育っている証拠。
また親とのコミュニケーションをはかり、信頼関係を確かめることでもあります。
だから「子どものなぜなぜ」は、とても素晴らしい行動なんです。
子どもが「なぜ? どうして?」と聞いてきたら、まず「質問してきたこと自体」をおおいに褒めましょう。
【2】どんな質問も肯定する
子どもが「なぜ? どうして?」と聞いてきたら、どんな質問も肯定的に受け止めましょう。
前述したように「質問」は知的好奇心を伸ばし、親子の信頼関係をつくるもの。質問を肯定することで、子どもの好奇心はさらに旺盛になり、あなたへの信頼度も増していきます。
たとえばあなたが、職場の上司に質問したとします。
その時「うん、よく気がついたね」「確かにその通りだね」と肯定してもらえたら、どうでしょう。仕事への意欲が上がり、画期的なアイデアもわき、上司への信頼も高まり、良い結果を残せますよね。
一方、上司に「そんなこともわからないのか」「ググレカス」などと言われたら、仕事への意欲も減退。上司を信頼する気持ちもなくなります。子どもの「なぜなぜ期」も同じ。
質問に対し、親が「くだらない」「何、馬鹿なこと言ってるの?」などと答えたら、好奇心のアンテナは鈍り、親に対する信頼も喪失。さらに「質問を否定されたこと」で自信を失い、自分の意見・考えを言えない「無気力な大人」になってしまいます。
だから子どもの質問を否定するのはNG!
いっそ池上彰さんになったつもりで、「いい質問ですねぇ!」と全力で肯定しましょう。
【3】子どもに「あなたはどう思う?」と聞いてみる
子どもの「なぜなぜ期」、「正しい答えを言わなくてはならない」と思っていませんか?
そんなに肩ひじ張らなくても大丈夫。今度、子どもが「なぜ?」と聞いてきたら、「あなたはどう思う?」と聞いてみましょう。
「あなたはどう思う?」と返答するメリットは大。今の子どもたちに求められるのは、「考える力」。いきなり答えを言うのではなく、まずは自分で考えさせることが大切です。
その際、子どもがどんなにトンチンカンな答えを言っても、否定はNG!
「その考え、面白いね~!」「なるほど、そういう考え方もあるか!」と、どんな答でも褒めましょう。人間は、自分の考えを否定されると萎縮し、考えることをやめてしまいます。親の「ダメ出し」で「考えることを諦めた人間」になってしまうと、一生が台無しです。
逆に肯定されると、「もっといろんなアイデアを出してみよう」と「考える意欲」がわくもの。
子どもが「なぜ? どうして?」と言ってきたら、「●●ちゃんはどう思う?」と逆質問。さらに、どんな答を言ってきても、思い切り肯定しましょう。
【4】一緒に調べる
子どもに逆質問した後は、一緒に調べる段階へ。
図鑑や科学絵本などの書籍、新聞やネット等のメディアで、一緒に調べてみましょう。「一緒に調べる」という行動は、知識を増やすだけではありません。子どもの「調べる力アップ」にも有効。
将来、学業や仕事をするうえで「このことを知るには、どんな人に話を聞き、どんな本を読めば良いか」などを即座に判断でき、質の高い仕事を効率よくこなせるようになります。
子どもに「●●ちゃんはどう思う?」と聞き、子どもの考えを肯定したら、「じゃあ、一緒に調べてみよう!」と調査スタート。
知識吸収・調査力アップ、それに加えて「親子の信頼関係」も強固になり、子どもの未来がどんどん明るくなりますよ。
【5】実験や科学館見学をしよう
質問に耳を傾け、子どもの答えを引き出し、一緒に考えたら、あとは答えを得るだけ。その際には、実験をしたり、科学館・博物館に行ったりするのがおすすめ。
実際に体験して答えを得ると、忘れないため、知力・学力アップに有効。
また外出すると、ママも子どもも気分転換になり、イライラも軽減しますよ。
子どもの「なぜなぜ期」オススメ本は、この5冊!
ではここで、子どもの「なぜなぜ期」にオススメの本をご紹介。
- 「子どもの質問に答えられるようにしたい」
- 「子どもの疑問を、親子で一緒に考えたい」
そんなあなたにオススメの本を、5冊選びました。
「子どもの難問 哲学者の先生、教えてください!」野矢茂樹著
東京大学の名物教授・野矢茂樹先生監修の哲学本。
哲学の研究者24人が、子どもの質問に真正面から答えます。
「ぼくはいつ大人になるの?」
「死んだらどうなるの?」
「なぜ生きてるの?」
「過去はどこに行っちゃったの?」
「心はどこにあるの?」
本書には、そんな「聞かれるとホントに困っちゃう」難問が勢ぞろい。
さて一流の哲学者たちは、子どもの難問にどう答えるのか。
一問につき二人の先生が答えてくれるので、子どもに「いろんな考え方がある」ということも教えることができますよ。
哲学的な「なぜ? どうして?」に悩まされてるママは、必読です。
「科学の実験」(小学館の図鑑NEO)
科学の実験を、家で実践する方法を詳しく解説。
日常生活に潜む「なぜ?」を、実体験で解決できます。
小中学校の自由研究にも使えるので、一冊あると便利ですよ。
「世界のたね 真理を追いもとめる科学の物語」アイリック・ニュート著
「なぜ月は落ちないの?」「電気って何?」「光は?音は?」
そんなスケールの大きい「なぜ? どうして?」を、わかりやすく、かつドラマチックに解説してくれます。
ちなみに「手洗いの大切さ」も、本書を読むとおおいに納得。
コロナ禍の今、お子さんに「手を洗おう」と促すのにも有効です。
「じぶん・この不思議な存在」鷲田 清一著
「自分って何?」・・・そんなつかみどころのない質問を、多面的に考えていく哲学本。
子どもって時々、「ママは本当に私のママ?」とか「この家が、自分の家じゃなかったらどうしよう」とか言い出しませんか?
つまり子どもは「自分って何? なぜここに住んでるの?」と「自分の存在確認」をしてる真っ最中。
本書を読みながら、一緒に「『自分』って何だろうね。不思議だね」と考えてみてはいかがでしょうか。
「アインシュタインと相対性理論 時間と空間の常識をくつがえした科学者」大森充香著
アインシュタインが歩んだ道を、美しいカラーページで詳しく紹介。
宇宙の不思議がわかる実験法も紹介。
家ですぐにできる実験ばかりなので、ぜひご自宅で試してみてください。
さいごに
子どもの「なぜなぜ期」克服法、いかがでしたか?
「5つのコツ」を心がければ、子どもの能力がグーンとアップ。
ママのイライラも解消されて「言うことなし!」です。
ぜひこの記事を参考にして、子どもの「なぜなぜ期」を楽しく乗り切ってくださいね。