子育て

不審者から子どもを守ろう! 巧みな手口から逃れるためには?

子どもが犠牲になる事件は、とても辛いものですね。また、とうてい他人事とは思えません。

実際、私の子どもが通っている小学校の児童からも、こんな話を聞きます。

  • 「車から声をかけられた」
  • 「公園で知らない人に『お菓子をあげようか』などと話しかけられた」

子どもが狙われる危険は、常にすぐそこにあります。子どもが犯罪に巻き込まれないようにするためには、どうすればよいのでしょうか。

子供の安全について以前「7歳児の交通事故が圧倒的に多い!?通学路・子供の歩き方・自転車の注意点」を書きましたが、ここでは家庭でできる、子どもの防犯対策を考えていきます。

犯罪に遭わないようにするためには、どんなことに気をつければいいの?

お子さんが犯罪に巻き込まれないようにするためには、以下の4つに気をつけましょう。

  1. 個人情報を周囲に知られないようにする
  2. 「不審者が現れそうな場所」を歩かせないようにする
  3. 1人で歩かせないようにする
  4. 「怪しい人」の見分け方を教えておく

では、それぞれについて説明していきます。

個人情報を周囲に知られないようにする

子供,個人情報

あなたはお子さんに、こんな声かけをしていませんか?

「知らない人にはついて行っちゃだめよ」

では逆に、子どもにとって「知っている人」とはどんな人を指すのでしょうか。

それは大人からすると、驚くほど範囲が広いもの。道で見かけたことがあっただけでも、子どもは「知っている人」を認定してしまうのです。

さらに驚くべきことに、子どもは「自分の名前や好きなものを知っている人」も「知人」ととらえてしまいます。

ということは、まず気をつけることはひとつ。

「子供の名前や好きなものを周囲に知られないようにすること」

です。

そのためにはまず、「子どもの持ち物の名前を書く場所」に気をつけましょう。

たとえば次のような物には、外から見えない場所に名前を書きましょう。

  • ランドセル
  • 上履きや体操服を入れる袋
  • 自転車・ヘルメット

以前発生した少女監禁事件では、玄関に立てかけられている傘から、犯人は被害者の名前を把握。犯行に及んだといわれています。

子どもの持ち物には、すべて「外から見えない場所」に名前を書くようにしましょう。

また、ランドセルやバッグにつけているマスコットなども要注意です。

子どもを狙う人物は、何とかきっかけを作って標的に近づこうとします。そんな時、身に着けているマスコットから、子どもの好きなキャラクターを知ることができたとしたら・・・?

犯人はそれをエサに「●●の限定カードをあげるよ」などと声をかけ、連れ去るかもしれません。

名前はもちろん、子どもの好きなものも極力知られないように注意しましょう。

「不審者が現れそうな場所」を歩かせないようにする

不審者,場所

家の周辺で、不審者が現れそうな場所・事件が起きそうな場所はありませんか?

たとえばこんな場所が、連れ去りや事件が起こりそうな場所といえます。

  • 人通りの少ないところ
  • 周囲の見通しが悪いところ
  • 歩道と車道がガードレールなどで分かれていない道
  • 駐車場
  • 交番やお店が近くにない場所

人通りの少ない場所や見通しの悪い場所は、他の大人の目がないため犯罪が起こりやすくなります。また、歩道と車道が分かれていない道や駐車場は、車の中から子どもに声をかけやすいため、連れ去りなどの温床に。

交番やお店が近くにない場所は、子どもが助けを求めにくいため、犯罪が起きやすいといえます。

子どもをねらった事件は、登下校時だけでなく夕方にも多発しています。時間や曜日を変えて、お子さんと一緒に、このような場所が近くにないかをチェックしましょう。

そのうえで、お子さんに「ここは危ないから通らないようにしようね」とよく言い聞かせましょう。

1人で歩かせないようにする

子供,一人で歩かせない

犯罪者は、子どもが1人になった瞬間をねらっています。

特に小学1〜2年生の低学年時は、遊びに行く時はもちろん登下校時も1人で歩かせないようにしましょう。友だちと一緒に歩くか、あるいは保護者が送り迎えをするようにしましょう。

両方とも難しいようなら、地域のファミリーサポートの方に頼むと安心です。

「怪しい人」の見分け方を教えておく

怪しい人,見分け方

あなたは「怪しい人」と聞いて、どんな風貌を思い浮かべますか?

漫画では、「怪しい人=サングラスにマスク」といった「いかにも」な服装で描かれていますよね。でも実際の犯罪者は、わざわざ怪しまれるような服装をしません。

お子さんに「怪しい人がいたら気をつけるのよ」と言っても、それを見分けるのは非常に難しいです。優しそくてひ弱そうなお婆さんでも、もしかすると子どもをねらう犯罪者集団の一味かもしれません。

知っている人・知らない人、こわそうな男性・優しそうな女性に関わらず、どんな人でも怪しいということを教えておきましょう。

「お父さん・お母さん以外の大人は皆、怪しい」ぐらい厳しく言っても良いと思います。

とりあえず、子どもにいきなり話しかけるような大人は「怪しい」と疑うよう言い聞かせましょう。

外で声をかけられたら、こうして逃げよう

では、もし外で大人に声をかけられたらどうすればよいのでしょうか。

様々なパターンを想定し、その際の行動の仕方を一緒に考えてみましょう。

外で不審者に遭った場合の対応ポイントは、以下の4つです。

  • こんな言葉をかけられたら、すぐに逃げよう。
  • 逃げる時のポイント。
  • 断る時には、こんな言葉が効果的。
  • 腕をつかまれた!もし犯罪に巻き込まれそうになったら・・・?

こんな言葉をかけられたら、すぐに逃げよう

子どもをねらう犯罪者は、こんな言葉で子どもを誘います。

  • 「××小学校に行きたいんだけど、道を教えてくれる?」
  • 「雨が降ってきたから、車で家まで送ってあげるよ」
  • 「お父さんがケガをしたから、病院まで送ってあげるよ」
  • 「お母さんに迎えに行くよう頼まれたから、迎えに来たよ」
  • 「面白いゲームがあるから、一緒に遊ぼう」
  • 「サッカーの試合のチケットをあげるから、うちにおいで」
  • 「車のドアを開けたいんだけど、荷物で両手がふさがってて開けられないの。ちょっと荷物を持っててくれる?」
  • 「おいしいお菓子があるんだけど、ちょっと食べていかない?」

これらは全て、子どもを車に連れ込むための「誘い文句」です。

「お父さん」「お母さん」という言葉を使って信用させたり、子どもの興味や親切心を利用したりと、犯罪者は言葉巧みに子どもを誘います。

これらの言葉を信じてついていっては、絶対にいけません。

特に「お母さんが呼んでるよ」といった言葉は、しっかりしているように見える子どもでも、だまされやすいそうです。

目の前で実際に、本物のお父さん・お母さんが発している言葉以外は絶対に信じてはいけないと言い聞かせましょう。

また、「友だちと一緒だから大丈夫」などと思わせてもいけません。

たとえば大人に「おいしいお菓子があるから寄って行かない?」と声をかけられたとき、1人なら断るところを、友だちと一緒だとついていってしまう場合があるそうです。

友だちと一緒でも、他の大人に声をかけられたら、すぐに逃げるよう言い聞かせましょう。

逃げる時のポイント

不審者から逃げる時には、まず「反対方向に逃げる」ことが大切です。

つまり、車の前方が右側を向いている場合は、車の後方、左側に向かって走るのです。車はすぐには方向を変えることができません。

また、子どもに声をかけやすい「狭い道」や「路地裏」などは、特に車の切り返しが難しいため、逆方向に逃げるのは有効です。

車の中から声をかけられたら、とにかく逆方向に逃げる。これをしっかりと頭に叩き込んでおきましょう。

断る時には、こんな言葉が効果的

不審者,身を守る

ではもしも路上で声をかけられたら、どんな言葉で断るのが良いのでしょうか。

いちばん有効な言葉は「お母さんからダメって言われてる」だそうです。

子どもは意外と気を遣うもので、「自分が判断して断ったら、後でパパやママに怒られるのでは」などと考えてしまいます。

でも「お母さんにダメって言われている」ということにすれば、パパやママが判断したことになるので、親に怒られる心配はありませんね。

どんな人にどんな言葉をかけられても、徹頭徹尾「ママにダメって言われている」で押し通すよう伝えましょう。

その言葉を聞くと、不審者も「それならしょうがない」と諦めがつくそうです。

腕をつかまれた!もし犯罪に巻き込まれそうになったら・・・?

万が一、不審者がしつこくつきまとったり腕をつかんできたりしたら、どうすればよいでしょうか。

そんな時にはまず、大声で「助けて!」と叫ぶようにしましょう。また「火事だ!」と叫ぶのも良いでしょう。

「助けて!」だと、近所の人も犯罪に巻き込まれたくないために、却って出て来てくれない場合があります。「火事」と聞くと、たいていの人は外に出て確かめようとするので有効です。

子供,不審者,叫ぶ

もしもその場に、他の大人がいる場合は、誰か一人に向かって「●●さん助けて!」と言うのも良いです。名前は適当で構いません。

闇雲に「助けて!」というよりも、誰か一人に向けて「助けて!」と言うことで、不審者は「知り合いがいるのか」とその場を離れます。

また誰か一人を指名して助けを求めると、助けてもらえる確率がグッと上がります。

少々勇気がいることかもしれませんが、大声を出すことと、誰かを指名して助けを求めることが、犯罪者から逃れるコツです。

家の近くだからって安心しないで!建物や自宅で犯罪に遭わないためには?

ようやく無事に家に着いても、まだまだ安心はできません。

子どもが帰宅してきたところに無理矢理押し入り、子どもに乱暴をする犯罪者も少なくありません。

建物や自宅で犯罪に遭わないようにするためには、どうすればよいのでしょうか。

そのポイントは、次の4つです。

  1. エレベーターに誰かが乗ってきたら、すぐに降りる
  2. 玄関では大きな声で「ただいま」と言うようにする
  3. 家のカギを見せびらかさないよう言い聞かせる
  4. 電話やインターホンは無視させる

エレベーターに誰かが乗ってきたら、すぐに降りる

お住まいがマンションの高層階の場合、お子さんはエレベーターに乗って帰宅すると思います。

もしお子さんが一人でエレベーターに乗ろうとした時、あるいは乗っている最中に他の大人が乗ってきたら、すぐにエレベーターから降りるように伝えましょう。

万が一、エレベーター内で危険な目に遭いそうになったら、通報ボタンを押すようにします。

玄関では大きな声で「ただいま」と言うようにする

お子さんには、「ただいま」と大きな声で言うよう躾けましょう。

たとえ家に誰もいなくても、必ず「ただいま」や「帰ったよ!」などと言うように習慣づけておくと、不審者は「この家には常に保護者がいる」と警戒します。

子どもが一人で鍵を開けて入る場合でも、絶対に「ただいま!」と大声で言うよう徹底させましょう。

家のカギを見せびらかさないよう言い聞かせる

家の鍵,見せない

時々、家のカギを友だちに見せびらかすお子さんを見かけます。

自分一人で帰れること、一人で留守番ができることを友だちに自慢したいようです。そのような行為は、絶対にやめさせるようにしましょう。

子どもをねらう犯罪者に「あの子は家で一人だ」と教えることになります。

  1. 子どもが家のカギを持っていることを知られないようにする
  2. 家のカギを友だちに見せびらかさないようにする

その2つを徹底させましょう。

電話やインターホンは無視させる

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小学校中学年以上になると、一人で留守番をさせることもあると思います。

その際には必ず、電話・インターホンは全て無視させるようにしましょう。

なお、そのためには家の戸締りをきちんとしていることが重要です。電話やインターホンに誰も出ないと、子どもを狙った犯罪者でなくても空き巣に入られる可能性があります。その時に子どもがいたら、居直り強盗になる可能性もあり危険です。

子どもに留守番をさせる際は戸締りを徹底し、さらに電話・インターホンには出ないように言い聞かせましょう。

高学年以上のお子さんなら、「今、家の人は手が離せないので電話には出られません」と言うようにしても良いでしょう。

さらに相手の連絡先などを聞くようにすると、犯罪者は警戒するので有効です。

まとめ

子どもを犯罪から守るコツを色々ご紹介しましたが、いかがだったでしょうか。

「振り込め詐欺」同様、手口がどんどん巧妙になってきているので、100%防ぐことは難しいかもしれません。

でも、親子でできるかぎりの対策を立てることで、犯罪者を警戒させることができます。

また、もしもお子さんが犯罪に遭いかけたり、犯罪に遭ってしまったりしても、絶対にお子さんを責めないでください。

悪いのは、子どもをねらった大人です。

心に深い傷を負ったお子さんを全身で抱きしめ、「あなたは悪くない」と伝えてあげてください。

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